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小広王子(こびろおうじ)は、中ノ河王子から続く小さな峠にある。『中右記』10月25日の条に、「仲野川王子」に奉幣の後、「小平緒(こびらお)」「大平緒(おおびらお)」を経て岩神峠に向かっている。『愚記』にも、中ノ河の次はイハ神と述べている。また、『建保御幸記』には、同じ読み方ながら、「小平尾」「大平尾」と異なる表記で記述があり、小広王子の成立は遅かったものと見られる。
史料上の初出は、『道中記』(1722年)には「小広尾」なる王子の名が登場するが、既に社は失われていたという。紀州藩が緑泥片岩碑を建てた地は、明治末期には金比羅神社(現・近野神社)に合祀廃絶された。1899年(明治32年)に県道(現・国道311号線)の道路改修に際して、小広峠の道筋は大きく掘り下げられ、その工事に際して碑が現在地に移された。碑は上部が欠損しており、下部の「王子」の文字がわずかに読み取れるのみの状態である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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